AKIHA移住ストーリー

小須戸地区で
「CAFE GEORG(カフェ ゲオルク)」をオープン

小林 みどり さん

10年前に結婚を機に引っ越してきました。主人と私の、お互いの職場の中間が小須戸で、通り道だったんです。その頃から「のんびりしていて緑がいっぱいで、雰囲気がいい街だな」と思っていて、桜の時期は車を停めて桜を眺めたりしていました。最近のお気に入りの場所は、土手沿いの散歩道です。川が近くて、川の向こう側まで見渡せて、天気のいい日に子どもと散歩するお気に入りのコースです。元々住んでいた東区も阿賀野川がすぐ近くにあったので、川に近い地域というのも故郷と共通していてしっくりくるところがありました。


小須戸でお店をしようと思ったきっかけは、街の人をすごく好きになったことです。以前の職場も大好きだったのですが、それに勝るほど「この街で暮らす時間をもっと多くとれたらいいな」と思うようになって。仕事を通して街の人ともっと深く繋がりたい、自分にしかできない子育てもしてみたい・・・と、いろんな思いが重なって、やってみようと思いました。お店の場所は、小須戸商工会さんからご紹介いただいたんですが、朝市も公園も近いし商店街の中だし、ここが一番いいなって直感で決めました。
地域の方には、実は叱られたこともあるんです。でも、本気で向き合ってくれて、大人になっても人との関わりの中で学ぶことがすごくあるなって思いました。最初は戸惑うこともありましたが、今はずいぶん仲良くなって、どこに誰が住んでるかわかる環境って安心して暮らせるなって思います。



商店街がすごく好きで、よく子どもと歩いて買い物に行きます。捨て猫をもらってもらったお店に、猫の成長を見がてらお菓子を買いに行ったり。子どもたちは、わかばさん(町家カフェ わかば)がすごく好きで、なんと去年、小学生だけでわかばさんにランチデビューしたんです!(事前に電話でお願いしました。)そしたら偶然居合わせた方がその後うちにコーヒーを飲みに来てて、「その現場見てましたよ、ちゃんと注文してましたよ」って教えてくれたりして。繋がりがいっぱいあって、そういうのが楽しくて好きです。みんな見守ってくれていて。
学校では縦割り班など色々な取り組みをしていて、子どもに対する関わり方がすごくありがたいです。しいて言うなら、学校から帰ってきてから、昔みたいに約束しなくても集まって遊べるような場所が今は少ないなと思っています。子ども自体も少なくて、やっぱりもっと子どもがいっぱいいるといいな。


スーパーもコンビニも病院もあって生活に困ることはないですが、「適度に不便」ということもあると思うんです。車が2ヶ月くらいなかった時期に区バスを利用したんですが、それがすごく楽しかったです。車だと神経を張り巡らせていますが、バスだと安心して子どもと同じ景色が見られるし、普段絶対通らないルートも面白いんです。効率的ではないですが、だからこそ計画的に用事を済ませられますし。新津駅から電車に乗り換えて新潟駅まで行ったこともありました。時間はかかりましたが、充実した時間を過ごせました。車に慣れてる子どもたちも新鮮だったみたいです。


市場でのお買い物は、スーパーにはない旬の野菜も豊富で、おまけでいただいた野菜が予想以上に美味しくて、次はそれを買いに行ったり・・・と、コミュニケーションが発展していくんです。みんな「うちの野菜が一番うまい」とか言ってて、そういう話を聞くのも楽しいですよ。
素朴な街なので派手さはないんですが、空と地面に咲いてる草花とかを噛みしめられるというか、そこが幸せだなって感じることができて、いいですよ。季節ごとの花の名前を大人になってからたくさん知れたり、この時期にこの花がこの色で咲くんだとか、そろそろあそこの家の花が咲くなとか、毎年楽しんでいます。

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