コラム

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AKIHAを愛でる

植物園で緑と花に触れると、植物へ対する愛着と、自分の暮らしの中にも“花を生けたい”という気持ちが芽生える。県立植物園 – 新津美術館 – 古津八幡山遺跡を巡って辿り着いた「新津フラワーランド」。四季折々の花に出会える場所。花の産地として全国的に有名なだけあって、数えきれないほどの種類の花木で埋め尽くされている。あぁ、ここがカフェだったらなぁと、少しだけ妄想する。

花のつぼみが開く。
また、果物が熟して裂ける。
春になって、芽が出たり花が咲いたりして、明るいようすになる。

ということを「笑う(わらう)」という。

これだけの花を育て咲かせる大地には、たくさんの「笑」があって、一年を通してたくさんの植物が笑い、咲く。

秋葉区の区ビジョンには、
“花と緑に囲まれた、笑顔咲きそろう、にぎわいのあるまち”とあって、
「里山や川などの恵まれた自然環境を次世代に引き継ぐべき貴重な財産として、保全と活用に努め、人と自然が調和した美しい景観のまちを目指します。」と記されている。

美しさがあるまちはそこに住む命が輝く。
そして、その美しさを循環させていく人々がいる。

「新津フラワーランド」でいくつかお花を家に連れ帰った。

一つ一つに名前があって、
一つ一つに違う色をもち、
かたちもそれぞれ。
あれもこれも綺麗で可愛い。

光と水と、また、陽と陰のバランスによって命は育っていく。

家に帰って、アザレアを鉢に植えた。

アザレアの歴史は古く、明治40年に新潟市秋葉区に移入され、大正初めには全国各地へと広まり、現在アザレアの生産量は、秋葉区を中心とした信濃川下流域が全国一を誇っているという。県内では約100種のアザレアが生産され、年々新品種が発表されている。

アザレアは、アジア原産のツツジをヨーロッパで品種改良し、室内でも華やかなツツジを楽しめるように作られていて、赤・ピンク・白など華やかな美しい色で魅せてくれる。

花言葉は《愛の喜び》。

日々の暮らしに花を生けること。
そして、その美しさを愛でること。
AKIHAを愛でながら日々が豊かに循環していく。