鉄道×住む「旅」

秋葉区は7つの駅と、総合車両製作所新津事業所と、新津鉄道資料館のある「鉄道のまち」。
「ささやかな旅にでよう」とふと思い立って新津駅へ行く。「電車」とか「鉄道」とか、それだけで浪漫を感じるのに、そのうえ「旅」というのは、情緒的でいい。切符売場に掲示されている路線図を見上げ、どこへ向かおうか、その選択の手がかりになるのは、先々の地名から思いおこされる各地の風景と体験。加茂、燕三条、直江津、新発田、村上、鶴岡、五泉、喜多方、会津若松。まち、海岸、城下町、温泉エリア、古都、職人のまち、川沿いの道。鉄道の要衝と言われるだけに、新津駅を発着として、信越本線・羽越本線・磐越西線の3つの路線どれを選んでも、どこへ向かってもアクセスのしやすさとわかりやすさがある。そして、どの路線も、だいたいが遠くまで見える平野のなかを走って行くのだけれど、着く先々はそれぞれに個性的である。

「旅」ではなくとも「通勤・通学」といった日常の場合も等しく、電車や鉄道は移動手段だけではなく、降り立った先の土地との出会いを与えてくれる。電車でどこまで行けるのだろうか、と地図を見れば、日本のはじっこまで行けるということがわかる。好奇心さえあれば、知らない土地や人や文化といくらでも繋がっていくことができるんだよ、と、鉄道や電車の存在は教えてくれている。このまちでは、汽笛の音がいつまでも聴こえている。

基礎情報 ― 秋葉区と「鉄道」
明治30年(1897)の開業以来100年以上の月日が流れ、開業当初は小さな通過駅の一つに過ぎなかった新津駅も今や3代目。信越本線、磐越西線、羽越本線が乗り入れる鉄道の要衝として発展してきました。明治以来、鉄道車両は1年の休みもなく進歩発達し続け、100年以上も経ちました。「鉄道のまち新津」は、昭和57年秋の新幹線開通とともに停車する列車が減り寂しくなった感もありますが、平成6年にはJR東日本初の自社車両製造工場が新津で操業を開始し、新時代の車両を産み出すなど、鉄道にとって重要な町であることに変わりはありません。